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融資の際、金融機関がチェックするポイントは3つ!
金融機関が融資する際のポイントは3つ
経営者の皆さん、金融機関が融資する際何をポイントとしているのかご存知ですか?
この融資ポイントというのは、特に創業5年以内の経営者の方は知っているようで知らないことが意外と多いです。
金融機関が融資する際のポイントをまとめると、
1.返せるの?(返済能力)
2.何に使うの?(資金使途)
3.担保や保証人は?
となります。
担保や保証人の重要性はわかるかと思いますので、それ以外の項目について解説を加えます。
創業5年以内の経営者が陥る罠
よく創業5年以内の経営者が最初に陥る罠として、銀行マンに自らの夢を赤裸々に語ってしまうというのがあります。これはどういうことかというと、初対面の銀行マンの前でこんなことを経営者が語ってしまう場合です。
「実績として今は月200万円の売上だけれども、来年には店舗を最低3つは出すので売上は4倍になります。だから間違いなく返せるので1000万円貸してほしい」
この言葉の何がいけないのか、経営者の皆さん、わかりますか?
銀行マンにとって、融資先の企業の売上が4倍になることに実はそれほど興味はありません。極端な話、銀行マンにとっては、単純に、貸したお金が金利含めてちゃんと約定どおり返済されるかどうかしか興味がないのです。
金融機関には「金融機関のビジネスモデル」というのがあるのです。この事実はとても大事なことです。ぜひ経営者の方には知っておいて頂きたいことになります。
また、銀行マンというのは、初対面の方を警戒します。ですから、先ほどのようなことを創業5年以内の経営者から聞いたとしても、返す言葉は、「前職は何をされていましたか?」や「今まで金融機関からお金を借りたことがありますか?」となります。要は、まず信頼できる人物や会社かどうかを確認しているのです。
ですから、特に金融機関からお金を借りることが初めての経営者の方は、まずは銀行マンに当たり前に自分や会社のことを信頼してもらうことが先となります。
そしてその次に、現在の実績や今後の業績見通しをどちらかというと謙虚にお話されて、「返せる根拠となる資金繰り表などの提出で返済能力をアピール」されるのがベターであると思います。
資金使途も大事なんですよ
更に経営者の方にとって認識不足であることが多い項目は、上記「金融機関が融資する際のポイント」の2番目にある「資金使途」です。
経営者の方からすると、ちゃんと返せる根拠さえ示せれば金融機関はお金を貸すと思っている場合があるのですが、銀行マンからするとそんなことはないのです。例えば、迂回融資などを銀行は嫌いますし、また貸してはいけない業種や内容というのも金融機関によってあるようです。
つまり、「資金使途」というのは、「返済能力」と並んで金融機関は重要視します。
そのため、金融機関交渉を自社にとって有利に運ぶためにも、金融機関が安心する材料として、資金使途がわかる資料を色々と提示してあげるといいですね。
2008.10.1執筆
(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。
今村 仁
「節税は義務、納税は権利」がモットーです。
自分の半生について、取材を受けました。