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会社を買ってはいけない3つの理由

会社の安易な売買は人身売買と同じ

近年、上場企業に限らず中小企業でもM&Aの件数は増加しています。
理由は、会社を急成長させるためや、後継者不足のためなど様々です。

しかし、会社は人の集まりで出来上がっていることを考えると、安易な会社売買というのは人身売買と同じではないかと思います。ですから、基本的には会社を売り買いするということは良くないことであると考えます。これが会社を買ってはいけない1つ目の理由です。

2つ目の会社を買ってはいけない理由は、会社を買うということが、通常「本業」ではないからです。本業に必要な機械や備品を買うのとは異なります。会社を買うということは、通常、既存の株主からその会社の株式を購入することになります。

個人がプライベートで株式の売買を行うのは自由ですが、会社の場合、小売業や飲食業など本業があります。株式投資という本業以外のことに力を注ぐべきではありません。本業に注力していくというのが経営の王道です。それを誤ると大きな失敗につながることもあります。

うまくいかない

2代目経営者は、経営を行うことについて、実は創業経営者以上に大変な部分があります。他の人が始めた仕組みを理解し、それがどれくらい従業員に浸透しているのかを確認しなければなりません。そして何より、まずは自分自身を皆に理解してもらうことが必要です。「自分で一から始めたほうがよっぽど簡単だ」といわれる方もおられます。

会社を買うという場合も同様で、目の錯覚で一瞬得をするように感じるかもしれませんが、実際は会社を買って事業を行うより、一から自分で始めたほうが成功する確率は高いのではないでしょうか。成功する確率が低い、というのが会社を買ってはいけない3つ目の理由です。

とはいえこれらがクリアーされるのならば…

とはいえこれら3つのダメな理由がクリアーされるのであれば、会社を買収するというようなことも、長い企業経営においてあっていいのだと思います。

具体的には、「雇用に最大限配慮し」、「投資目的でなく長期的に経営していく意向があり」、「シナジー効果が見込まれるようなM&A」であれば、企業経営上必要な場合もあるでしょう。今後は、事業承継難を原因とするM&Aが増加するものと思われます。


会社を買ってはいけない3つの理由

2008.10.1執筆

(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。

 

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今村 仁

今村 仁

「節税は義務、納税は権利」がモットーです。
自分の半生について、取材を受けました。

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