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会社をつくると損をする?~実際のデメリット~

会社をつくるデメリットは

会社をつくるメリットはたくさんありますが、デメリットも必ず把握したうえで、会社の設立を検討してください。

 

会社をつくるデメリットとして大きなものは、設立時の手間と費用、そして毎年の維持運営費用です。

 

会社の登記などにかかる設立費用はおおよそ25万円で、かかる期間は約3週間です。

 

維持運営コストは、毎年赤字でもかかる法人住民税均等割税金が最低7万円と会計記帳コスト(税理士費用など)、そして会社組織の場合強制加入となる社会保険料などがあります。

 

特に社会保険料については、サラリーマンのときのように、会社が半分負担してくれるようなんことはありません。経営者は、会社負担分も実質経営者自身の負担となりますので、結構な支払いになると覚悟しておいてください。

 

他には、個人事業のときであれば、交際費は全額が経費に計上できたのですが、会社組織となると、通常は年間400万円を超える部分については経費計上できません。

 

そして年間400万円までの部分についても、その10%部分は経費計上が不可となっています。

 

また、会社組織であると3~5年に一度は税務調査があります。もちろん個人事業でも税務調査はあるのですが、その頻度は会社組織に比べると少ないです。

会社をつくる、その本当のところ

前項でも述べましたが、会社をつくることは、以前に比べて格段に簡単になりました。しかし、果たしてこれで本当に良かったのかと私は疑問に感じています。

 

資本金1円で会社がつくれるとはいえ、果たして1円で何ができるのでしょうか。

 

通常、商売というのは、テイクする前にギブです。創業時の信用がないときなどは特にそうです。そんなときに運転資金がなくては、事業を始めることは実質的に難しいでしょう。

 

また、どんな会社でも、果たして取締役1人で本当にいいのでしょうか。

 

経営者は、得てしてワンマンです。営業面などにおいてワンマンが功を奏する部分もありますが、いずれ、大きなトラブルを引き起こすことが多いです。そのとき、自分以外にもう1人取締役として反対意見を言える人がいたほうがいいのではないでしょうか。

 

サラリーマンから独立して創業した(する)方、創業しようとしている方、個人事業から法人成りをされた(る)方、2つ目の会社をつくられた(る)方などがおられると思います。新たに会社を作る前に、ぜひ、次のような会社が増えていることも知っておいてください。

会社設立後の一部の現状

とはいえ、悲観的なことばかりいっていてもいけませんね。

 

リスクをある程度許容するところにチャンスがあるのも事実です。当サイトを色々な角度から会社設立を検討する一助にしてください。

2009.4執筆

(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。

 

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今村 仁

今村 仁

「節税は義務、納税は権利」がモットーです。
自分の半生について、取材を受けました。

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