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在庫は経営に大きな影響

在庫と財務3表との関係

会社を上手に運営していくためには、在庫管理は重要です。

 

在庫が少ないと欠品となるかのうせいがあるので売上に影響しますが、逆に在庫が多いと資金繰りに影響します。

 

在庫(商品や製品など)は、財務3表と密接に関係しています。財務3表とは、「貸借対照表」と「損益計算書」そして「キャッシュフロー計算書」です。

 

在庫は「貸借対照表」の資産の部に計上されます。つまり、在庫は会社にとって大切な資産なのです。しかし、中小企業における在庫には、流行遅れや陳腐化などの不良在庫が存在しています。その最たる原因は、過剰な在庫にあるので、必要最低限の在庫で会社が回るように工夫しましょう。

 

また、在庫は「損益計算書」の売上原価項目に「期末棚卸高」として計上されます。つまり、在庫の金額が多ければ売上原価は小さくなり、逆に少なければ売上原価は上昇します。

 

在庫の金額の多寡は、会社の利益に直接影響するのです。

 

在庫と貸借対照表と損益計算表との関係

在庫が増加すると、資金繰りは悪化の一途

さらに在庫は、「キャッシュフロー計算書(間接法)」の「営業活動によるキャッシュフロー」を計算するときにも影響します。なぜなら、在庫が増加すると、その分、会社の資金が寝ていることになってしまうからです。当然、キャッシュフロー計算書上はマイナス評価となります。

 

一方、小売業で考えた場合、商品である在庫は、仕入れた段階では会社の損益計算書上、仕入高及び期末商品棚卸高に計上されるため、売れるまでは利益に影響しません。しかし、在庫を会社に抱えるということは、会社の資金を倉庫に寝かせているのと同じです。しかも、自己資金でまかなえないときは、銀行借入が必要となり、金利まで支払うことになります。

 

過剰な在庫を減らすには、「販売品目を見直す」、「販売計画の精度を上げる」、「物流を見直す」、「倉庫の整理整頓する」、「在庫を抱えないビジネスモデルを考える」などの対策を考えてみましょう。

2009.4執筆

(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。

 

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今村 仁

今村 仁

「節税は義務、納税は権利」がモットーです。
自分の半生について、取材を受けました。

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